【ルイスポールセンジャパン訪問記】
ルイスポールセンジャパンはデンマークの世界的照明メーカーで、日本では六本木のAXIS ビル内にショールームがある。
(下記写真はルイスポールセンジャパンのショールーム)
デンマークに限らず海外の照明器具はボルテージが 200V 以上の仕様になっているので、海外で購入して日本に持ち込んでも日本の 100V には対応しておらず使えないのである。従って日本にショールームを持つ海外の照明器具メーカーは、輸入した後に日本仕様の電球、ソケット、コード、引掛けシーリングなどの取り付け部など全て交換して、再組立てすることにより使用可能としているのである。その手間と部品代が加算されているので高価になってしまうのだが、その分海外製品を安心して使える数少ない海外メーカーとなるのである。
私たちはオフィスや商空間に相応しい「LP Slim Box」というシーリングライトシリーズの新バリエーション発表会に招待され見学に行った。(下記写真はLP Slim Box がワイヤーで吊り下げられている)
この Box タイプの新シリーズはワイヤーで吊るシーリングライトと呼べるもので、天井に直付けで使用する円形タイプとは異なるペンダントタイプなので、天井高があっても距離を調節してテーブル面をかなり明るくすることが出来る。また日本のメーカーの類似品に比べ発光面が広く、LED であっても柔らかい拡散光が得られるので、私達 Team Home Lightingとしては住宅にもお勧めの器具であると強く認識した次第である。
LED の素子が並んでいる盤は、その盤ごと交換できるのでこのシリーズは本体の寿命が 10年も 20 年も使用できるメリットが大きいと感心した。(下記写真はシリーズの円形シーリングライトの基盤)
もとよりルイスポールセンは住宅に相応しい照明器具が多く、一つ一つ有名なデザイナーや建築家がデザインしている。そこが日本と大きく異なる点でショールームにはデザイナーの紹介と写真が商品と一緒に飾られている。勿論商品の価格にはデザイン料が上乗せされているのだが、逆に言えば一つの商品を長年販売し続けないとペイされないので、日本のように一年も経つと製造中止になると言うことが無い。
本日案内してくれたショールームレディの植村さんから古い商品の復刻デザインシリーズが人気があり種類が多くなりました、と説明を受けたが美しいものはいつの世でも美しくそのデザインを基にして現代に相応しいものに変化させているのは、日本の照明メーカーも学ばねばならない所だと考えさせられた。
バーナーパントンがデザインした「パンテラ」は 50 年前から人気のあるスタンドだが、この度そのバリエーションが豊富になり、その中で「パンテラポータブル」は高さが 23cmの小型スタンドであるが、LED 仕様で USB による充電式なので使用時にはコードが無いものである。 (下記写真はパンテラの大きさ・カラーのバリエーション)
(下記写真は全高 23cm の USB 充電式パンテラ)
又アルネヤコブセンデザインの AJ ランプは下から覗くとランプが 4 個見えたペンダントであったが、アクリル板で覆われて LED が基板上に並ぶ方式に改められた。LED 時代になってもその眩しさをカットして柔らかい光を追求する姿勢には感銘を受けた次第である。
(下記写真は電球型 LED から基盤タイプになった AJ ランプ)
その他にも PH ランプのカラーリングバリエーション等も楽しめるショールームになっているので、購入するしないは別にして訪問してみるのは如何ですか。(住宅向けパンフレットもありますので)(下記写真は様々な色彩のバリエーション)
2021.4.19訪問
0コメント